「富士山を登ることは、単なる 頂上以上の意味があった。」

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この本は、特別な登山を描いている。 四肢を失ったルシーが、日本の頂へと挑んだ物語である。 極限まで準備された肉体的挑戦の背後には、 聖なる場所の力に支えられた、深い内面的な旅路が広がっている。 ルシーがそこに懸けたのは、彼女自身だけではない。 彼女は No Diff erence を象徴するすべての人々、 とりわけ障害のある人々の名のもとに進んでいった。 彼らはしばしば大きな挑戦や象徴的な営みから排除され、 見えない存在とされてきたのである。 この物語は、個人的でありながら普遍的でもある。 私たちに、自らの力と限界を、 個としても共同体としても問い直すことを促している